おじさんオリエンティア走る

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富士登山ランナー

私の名刺には顔写真とその下に「富士登山ランナー」と入れてあります。

 

「走っていらっしゃるのですか?富士山?」

「そうなんです。毎年富士登山競走というのに出ていて・・・」

 

と話のネタにしています。

 

富士登山競走とは

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そうです、富士登山競走です。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、毎年7月に富士吉田市で開催されている山岳レースです。

 


今年で73回目を数える歴史あるレースです。

 

「どこから走るのですか?」と聞かれることが多いですが、

 

「富士吉田の市役所からスタートして普通の道路を10kmくらい走って(もちろんずっと登りです)、その後1合目から山頂までのレースです。」と答えます。

 

そして「制限時間は4時間半です。」

 

制限時間の4時間半は結構厳しく、完走率は半分以下のことが多いです。現在は山頂コースには出場条件があり、過去3年間に五合目コースもしくは山頂コースの五合目通過タイムで2時間15分(だったかな?)を切らないとエントリーができません。

 

いちがいには言えませんがフルマラソンでも3時間半切るくらいでないと難しいのではないかと思います。

 

私の富士登山競走参加

 

初の完走へ

大学時代所属していたオリエンテーリングのクラブでは例年富士登山競走に参加しており、私も一度出てみたいと思い、大学3年生だった1987年に初参加。

このときはペース配分がよくわからず、8合目で関門時刻に間に合わず残念ながらリタイア。8合目まで相当つらかったので、少しホッとしましたが、かなり残念でした。

 

翌年リベンジで再挑戦。今度はペース配分もしっかり把握し、4時間23分くらいでなんとか完走。前年完走できなかったこともあり、このときの嬉しさは今でもよく覚えています。

 

その後社会人になって3年ほどは参加しませんでした。ランニングの練習をあまりしなくなっていたのと、当時はエントリーするには病院で健康診断の診断書を出してもらう必要があり、学生の頃は健康管理センターで簡単にもらえたのと違って一般の病院に行ってもらうのが面倒だったのがあります。

 

ランニング開始のきっかけに

社会人4年目に診断書が不要になったと聞いて、また出てみようと思いエントリーしました。

しかし、この時は学生時代と違って練習量も少なく、完走できるかかなり不安もありました。3ヶ月くらいは付け焼刃的に月に100kmくらい走った記憶があります。

 

最初苦しかったものの、同じくらいのスピードのランナーについて粘ったのが功を奏し、なんとか完走しました。

 

ここで、「せっかく練習して富士山も登れるようになったのだから練習を続けよう」と、毎日昼休みに会社の近くで走るようになりました。これが今日まで走り続けているきっかけとなったのでした。

 

ランニング継続のモチベーションへ

 その後も基本的に毎年エントリーを続け、練習の甲斐あり完走を続けましたが、その後結婚し、1997年には子供が産まれました。

 

子供が産まれたのをきっかけに走るのをやめてしまう友人も結構いました。どうしても仕事と子育ての忙しさで走りへのモチベーションを保てなくなるのだと思います。

 

ここで私はとにかく毎年富士登山競走だけはエントリーすることにしました。

 

富士登山競走は直前の練習だけでは到底ごまかせず、完走するには少なくとも数ヶ月は真面目に練習する必要があります。

 

とにかく富士登山競走だけはエントリーして完走する。

 

これをモチベーションに練習を継続しました。

 

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1997年前後、2012年前後はかなり練習量落ち込みましたが、なんとか踏みとどまりました。

まさに、富士登山競走のおかげで今日があるという感じです。

 

そして完走回数も積み上がります。

どうしても参加できなかった年を除いて毎年参加、毎年完走。

きちんと数えていなかったですが、おそらく25回くらい完走していると思います。

 

富士登山競走の楽しさ

なんで毎年参加するのでしょう?

走って登るのは楽しい

 富士登山競走に参加してからだと思いますが、走って登るのが大好きになりました。オリエンテーリングでも結構な斜面を登ることがよくありますが、アドレナリン出まくりで、若い人にも引けを取りません。富士登山競走に出走するとその後3ヶ月くらいは斜面の登りが異様に速くなります。(体感自己比)

やっぱり完走するとうれしい

 なんといっても完走したときは格別といえましょう。

好タイムだったときは「やったぁ!」ですし、タイムはいまいちでも完走したときは「まあ、今年も完走できたし良しとしよう。」とホッとします。

 

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年に1回富士登山競走に出るだけで「富士登山ランナー」を名乗ってもいいのか?とも思いましたが、25回も完走しているし、「さすがにいいかな」と思ってます。

 

思えば最初に参加した頃には参加条件で「49歳以下」というのがありました。おそらく壮年ランナーから非難轟々でその条件はいつの間にかなくなりましたが、第40回大会くらいまではその条件があったわけです。

 

いつの間にか私もその年令を超え、感慨深いものがあります。