オリエンテーリングにはいろいろな種類があると先日簡単に説明しました。
その中で私がワールドマスターズゲームズにエントリーしたオリエンテーリング(フォレスト)について説明しましょう。
オリエンテーリング(フォレスト)
競技の歴史
オリエンテーリングという競技はこのフォレストという種目から始まったので長らくオリエンテーリングといえばこのフォレストという種目のことでした。森の中で自分の足で走ったり歩いたりするオリエンテーリングのことです。
19世紀の後半にスカンジナビアで行われていた軍事教練が期限で、19世紀終わりにオスロ近郊で最初の大会が開かれたそうです。日本では東京オリンピックの後に始められ50年以上の歴史があります。
こんな感じで行います
スタート地点でオリエンテーリング専用の地図が渡されます。地図にはスタート地点といくつかのチェックポイント(コントロールまたはポストといいます)とゴール地点が記されています。
スタートが△、チェックポイントが○、ゴールが◎です。チェックポイントを番号の順番にチェックしてゴールします。
スタート地点で地図を受け取り、スタート時刻になるとスタートします。このとき、選手は一斉スタートではなく、1分間隔や2分間隔でスタートします。そして、スタートからゴールのトータルタイムで競われます。
同時スタートだと地図を読んで正確にナビゲーションする能力がなくても、最後まで先行者についてきてラストスパートで追い抜いていく足の速い選手が勝ってしまうからです。
ちなみに、ルールでは他の選手の追走は禁止されています。
また、難易度や男女、年齢によって細かくクラス分けがされてコースも別々になっています。異なるクラスの選手は同時にスタートします。
選手は渡された地図の他にコンパスと、チェックポイントの通過証明用の電子パンチのカードを持って競技をします。
チェックポイントにはこのようなオレンジと白のフラグがあります。
タイムを競う競技のため、好成績を狙う選手は基本的に走って競技を行います。楽しく競技をしたい選手は無理に走らなくても問題ありません。誰でも自分なりに楽しめます。
競技の面白さと難しさ
地図をもらってチェックポイントの場所と順番を指定されているだけで、地図上に指定されている立ち入り禁止場所を除けばどこを通っても構いません。
なるべく偶然の余地が入らないように、現地で調査した専門のオリエンテーリング用の地図を使います。
一般の地図とは異なりカラフルな色を使って等高線や道の他にも植生の様子(走りやすい林かヤブか)、小さな川や池など様々な情報を載せています。また、等高線なども通常の地形図などに比べてかなり詳細に描かれています。
この情報を読み取ってなるべく素早く自分のとるルートを決めて、決めたルートを正確に速くたどります。
集中しながら正確にチェックポイントにたどり着けたときは非常にうれしい。「よし!次」となります。
また、さんざん迷ったあげくにチェックポイントに到達したときのホッとした感じもなんとも言えません。「はぁ〜よかった。次は慎重に行かねば。」と気を取り直して走ります。
何度やってもこの繰り返しが多いですが少しでも理想の走りを目指すのが一つの面白さと言えます。
速く走ってはミスをして、慎重にミスを防いで走れば思ったようなタイムが出ず。バランスが難しいです。