オリエンテーリングは長いこと森の中で走って行われていました。
その後クロスカントリースキーを使って行うスキーOやマウンテンバイクを使って行うMTB-Oなどの競技ができましたが、もう一つ増えてきたのが今回説明するスプリント競技です。
森で行うオリエンテーリングは非常に広い範囲(1.5km四方か2km四方くらい)で競技を行い、競技が始まるまでチェックポイントもゴール地点もわかりません。また、チェックポイントはわかっていてもどこを通るかは競技者が決められます。
従って、観戦というのが非常に難しい競技になります。
応援しようと思っても競技中はどこにいたらいいのかわかりませんので、せいぜいゴール地点で待っているくらいしかありません。長い距離を走ってきて、応援できるのは最後の100mくらいということです。
しかも、同時スタートではなく選手同士が時間差でスタートしているので、ゴールに現れても他の選手と競っているケースは少ないですし、どのくらいの順位で来ているかもわかりません。
「あと少しだ頑張れー」
しか言えません。
わざわざ応援する甲斐がない競技と言えましょう。
とはいえ、今では世界選手権のような大きな大会や日本国内でも日本選手権や大学選手権などでは何か所のポイントではライブカメラを設置したり、選手にGPSを持たせて、選手の走っている状況を実況したりといったこともされて、現地やオンラインで観戦できるようになっていますが、競技の内容をよく知っていないと面白さはわかりにくいですし、かなりマニアックです。
2014年世界選手権の実況の模様(30秒)
スプリント競技
観戦できないスポーツでは普及が進まなく、オリンピックへの種目追加なども全く見込みがないということで20年くらい前から始まったのがスプリント競技です。
スプリント競技は公園や街の真ん中でオリエンテーリングを行います。
また、フォレスト競技では優勝者で90分や100分と長いレースも多いですが、観戦しやすいようにスプリント競技では優勝者で15分程度と短いレースにしています。
2018年世界選手権(ラトビア)のスプリント競技の決勝(55秒)
日本ではこんな街の中で行うのは難しいので公園や大学のキャンパスなどで行うことが多いです。
フォレスト競技と異なりナビゲーション自体はそれほど難しくなく、30分さまよった、ということはありません。初心者にもおすすめです。
また、フォレスト競技ですと、それなりに遠方に行かないと競技ができませんが、公園でのオリエンテーリングであれば近くで行えるので時間をあまりとらないで手軽です。
私の住んでいる東京近郊では結構あちこちで頻繁に大会が開催されています。当日申込みで参加できる大会も結構あります。
ちなみに、オリエンテーリングの大会情報は以下のポータルを見ると出ているのでこちらを見て申込みすることがほとんどです。
残念ながら現在はコロナウィルスの影響でほとんど延期か中止です。。
私の現在の目標レースはワールドマスターズゲームズ2021関西ですが、フォレストとスプリントの両方にエントリーしています。
私としては普段はフォレストのレースに力を入れており、スプリントのレースにはあまり出ないのですが、ワールドマスターズゲームズではおそらくスプリントの方が好成績のチャンスがあると思っています。
3年くらい前にオリエンテーリングが盛んなフィンランドでのレースに出た際に、フォレストの競技では全く歯が立ちませんでしたが、スプリントではミスをした割に順位は良かったという経験があったからです。
もちろんフォレスト競技での腕も磨いて行こうと思いますが、当面はスプリント競技に向けて走力向上に努めるつもりです。
東京でも雪が降ってきました。今日はさすがに走りに行けないので筋トレでもしてます。